私は同時通訳者には絶対なれません。
もう神業だとしか思えないのです。
いちいひさいちさんの『ののちゃん』にこんな4コマがあります。
「おかーさーん 服がドロだらけー」とののちゃんが
遊びから帰ってきて玄関で叫びます。
居間で寝転がっている母親が答えます。
「居間の小さいタンスの下から2段目の右側の奥に
赤いセーターがあるから着ときなさーい」
日本語は大から小へと、次第に核心へ絞り込みます。
「居間の」と言われた瞬間に居間へ向かって
歩きはじめることができます。
居間の→タンス まで来れば
引出しの→下から2段目 を開けて
右奥の→セーター を出して着ることができます。
ところが英語では逆です。
着なさい+セーターを と言われてもどこにある?
右奥の下から2段目の 何の2段目?
引出しの+タンス タンスはどこにある?
居間にある。 やっと歩き始めることができます。
こんな決定的な違いがあるのに、
同時通訳者は母親の言葉の
どのあたりから通訳し始めるのでしょうか。
やはり神業だとしか思えません。
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