ラッシュの山手線の車内は込んでいたので入り口に立っていた。向こうの座席で五、六人の中学生くらいの東南アジア系の少女が楽しそうにおしゃべりをしていた。まもなく、その一人が自分のひざの上に一人をのせて席をあけ、私を手招きして空席を指さした。私は、ありがとうを繰り返して座った。フィリピンからダンサーとして働きに来ているとか。マナーというものは、知的水準とか物質的豊かさには関係なく、思いやる心から自然にあらわれるものだと、つくづく思った。(朝日新聞)
なんとも不思議かつ難解な文章です。
「筆者は目の前のフィリピンのダンサーを知的水準が低い、物質的豊かさに恵まれていないと思っているのかどうか」を国語の解釈問題として問うてみたいほどです。
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