隅田川の川岸を墨堤(ぼくてい)といいますが、この墨提を葛飾北斎も安藤広重も好んで描いているそうです。北斎は32図。広重は40図。
でも不思議なことに墨提の花見の絵は北斎は1枚、広重は2枚しか描いていないそうです。意外だと思いませんか。
そこで、この二人の「浮世絵師が墨提の花見をなぜ描かなかったのか!」 の謎を考え、挑戦してみました。
答1 北斎も広重も花見にとんと興味がなかった。
答2 二人とも花見が大好きだったが、なぜか、桜の季節に江戸にいなかった。
答3 二人は雨男で花見を描きに行こうとすると決まって雨が降った。
答4 二人は花より団子が好きだった。
答5 二人の生きた時代はなぜか花見が流行っていなかった。
答6 花見の絵は売れないので描かなかった。
答7 美しすぎてどうしても描けなかった。
答8 二人とも花見の宴会が大好きで絵筆が持てないほど酔っ払っていた。
答9 付き合っていた女性が花見が大嫌いだった。
答10 花見ごときに浮かれるなと親に遺言されていた。
さ~て、正解は?
答2の「江戸不在説」が謎めいて面白いのですが、「答8二人とも花見の宴会が大
好きで絵筆が持てないほど酔っ払っていた。」が私は正解だと思います。だって、
北斎も広重も、桜の花を見てしらふでいられるような野暮ではないでしょう。絵筆
より盃を握ってしまう北斎・広重の方が身近に感じられます。花見酒大好きの私の
判断に間違いはありません。多分。
0 件のコメント:
コメントを投稿