言葉には直截に語る場合と、間接的に物語る場合とがあります。
あからさまなもの言いは嫌われます。
女優の江角マキコさんのインタビュー記事です。
―フルメイクをすることはない?
「役作りなど必要があればしますが、私的には、これが私にとっての
フルメイク。ふだんはまったくのすっぴんですから」
―外に出かける時も。
「はい」
―サングラスで隠すとか。
「いえ、かけませんよ、だってサングラスかけてるお母さんなんて
子供が嫌いでしょう」 (『クロワッサン』2010)
芸能界のことにはとても疎い私でも、このやりとりで、
あ々、江角さんは既婚で子供もいて、
仕事がオフのときは子どもさんを連れて買い物に行ったりするのだな、
とわかりました。
それをさりげなく言ってしまう。奥ゆかしいといえば言いすぎですが、
私は好きです、こう言う言い方。
(でも「私的には」という言い方はキライです、江角さん。)
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