意味の曖昧さを避けるための文章作法です。
だから、目上の人に書く手紙に句読点を打つのは、
「あなたは読むのに苦労なさるでしょうから、
読みやすいようにテンとマルを打っておきます」
を意味することになり失礼とされたそうです。
だから、昔の人は句読点を打たなかったのだ、と漱石の何かで読んだ記憶があります。
事実を調べずしてあてずっぽうで言えば、
句読点そのものが発明されていなかったのではないでしょうか。
テンやマルが使われるようになったのは明治の頃だと
聞いたことがありますが、明治は44年も続いたのだから
いい加減なことはいえません。
井上ひさしさんによれば、新聞社が全紙面で句読点を実施したのは、
朝日が昭和二十五年七月、毎日は二十六年一月、読売は二十八年一月からだそうです。(『ニホン語日記』文激春秋)
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