テレビで抹茶をテーマにしていた。
抹茶とともにだされる和菓子も抹茶で作ってあり、
アイシングに抹茶の粉を振りかけた練り物もあり、
抹茶のオンパレードだった。
それを女性アナウンサーが
「抹茶だらけですね」
と言った。なんてその場にそぐわない言い方か。
「・・・だらけ」と言われたら柴又の寅さんでなくても
「・・・だらけ」と言われたら柴又の寅さんでなくても
「結構毛だらけ、猫灰だらけ、ネズミの金玉煤だらけ、
おケツの周りは糞だらけ」と、口ずさんでしてしまう。
近頃とみにアナウンサーの言葉遣い能力が低下している、
と書くと老いの繰り言といわれてしまうのが落ちだろうが。
能力というより訓練されていないのだろう。
指導者の力不足とアナウンサーの練習不足の二重禍かもしれない。
こういうときは「抹茶づくし」というのではないか。
中には嬉しいだらけもある。
東心斎橋にある、店内がマリリン・モンローだらけの店で、
宮根誠司がいつも頼むという鍋を味わう。
(京都新聞2010.11.23)
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