「身長の順にならばされることが序列付けになって、子供たち、
無意識のうちに一定の価値観を形成させているのではないかと思うのです。小さいのはよくなくて、大きいのがいいという
価値観です。」
あのポンキッキがしたことはまさにこの
「小さいのはよくなくて、大きいのがいいという価値観」をテレビの前の幼児に植え付けてしまったのではないでしょうか。
番組制作チームに、私たちの心に潜む「無意識の偏向」を
チェックする機能は当然あったと思いますが、
水森亜土にバンザイを叫ばせてしまった。
製作者たちにそうさせてしまったのは一体何だったのでしょうか。
先の教員の投書に対し、4日後に3名の投書が掲載されました。
おそらく新聞社のデスクがつけたであろうタイトルを書き出しておき
「身長順にならぶのは当然のことと思ってました」
「私は嫌だった 名簿順でいい」「前は写真で得(と子供には言ってやった)」
あなたはどう考えますか。
身長順が問題なら、あいうえお順もまた問題でしょう。
名簿を作るときは日本ではアイウエオ順、英語圏ではアルファベット順です。
このアルファベット順が差別を生み出していると
『エコノミスト』誌が報じ、それを読売新聞が伝えました。
学校では一学期の初めになると教師は名前を覚えやすいように
アルファベット順に座らせる。Zで始まる子どもは視力が悪くても
教室の後ろに座らされ、質問を受けることもほとんどなくなる。
その結果、人前で話すことに自信が持てず、注目されることもなく、
出来が悪くなる。屈辱感を味わうこともある。大学の卒業式では、
AやB、Cで始まる姓の学生は堂々と栄誉を受けるが、
Z姓の順番が回ってくるまでに参列者は寝息を立てる。
就職の面接、投票用紙、会議での発言などすべての場面で
同様のことが起きるのだ。(読売新聞2001.9.18))
学校の先生へ。
並ぶときは一番前、呼ばれるときは一番最後になってしまう
「背の低い渡辺」君の気持ちをよく分かってあげてください。
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