テーブルに置いてあったカードの言葉がしゃれています。秀逸です。
お母さまへお願い
♠お子さまにお食事中のマナーを教えてあげてください。♥お食事中はお静かにおねがいします。
♥全部残さずに食べましょう。
確かに、子どもを連れた親のマナーの悪さにはよく出会います。
私を指差して笑うのはよいほうで、バイキングでは肉ばかり取るのも
仕方ありませんが、それを食べ残す、テーブルを離れて私のデザートを
フォークで突きに来る、床に落としたスプーンを拾うので偉いなと
ほめようとするとポケットに入れてしまう。
親はなにも注意しません。そこで
「♠お子さまにお食事中のマナーを教えてあげてください。」
のカードを立ててあるのだ、えらい!
と店主を賛美したくなります。
でも、それでは店主の真意が見抜けていません。
それでは言葉の達人とはいえません。
子どもにテーブルマナーを教えるには
母親がマナーを知っていなければできません。
肘をついて食べている母親は、
肘をつくのがマナー違反だと子どもに教えることはできません。
母親自身がマナーを身につけてくださいと、そのカードは言っているのです。
正攻法の「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ではなく、
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」作戦ですね。うまいなァ。
そしてこのカードの2つの♥に本音が出ているところが傑作です。
なぜって、カードの最初に「お母さまへお願い」と書いてあるのですから。
そしてこのような、ホントは何を言っているのかが読み解ける賢者に
ならなければなりません。
賢者のレストランの博多を再訪したくなりました。
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