代わりにビルが突然に登場する。でもそのビルが誰なのかの説明はまったくない。
そんな「腹立たしさ」を経験した人は意外と多いのではないだろうか。
太郎 → ター坊
幸子 → さっちゃん
などであろうか。工夫しても、
渡辺 → わったん
元(はじめ) → がんさん
あたりだろう。
Helen
→ Nellie
Margaret → Meg
Rebecca → Becky
Edward → Ed, Ned
James → Jim
Richard → Dick
Robert → Bob
Theodore → Ted
William → Bill, Billy
さらに、Elizabeth には Bess, Bessie, Beth, Eliza, Liz,
Lizzie などいくつもあるから戸惑ってしまう。
けれどもこういった一般知識があれば、小説でなくても
次のような著者「はしがき」の英文を読むときにすこしも困らない。
Writing this book involved long hours of documentary research,
most
often conducted with a two-year-old daughter named Rebecca
patiently tagging
along. Thanks, Becky, for being such a
great kid.
(この本を書くのに長時間の事実調査を必要とした。そのほとんどに
2歳の娘レベッカががまんづよく付き合ってくれた。
ありがとう、ベッキー、いい子でいてくれて。)
(A Field Guide to America's History by Douglass L. Bronstone)
もうひとつ、推理小説の翻訳から。
「ブラウン郡から窃盗容疑で手配されている女性を探している。
彼女は、二カ月前にナッシュビルのある銀行家と駆け落ちした。
部下を使って、ナッシュビルの銀行の彼の口座を調べてほしい。
4月13日以降にいくら金が引き出され、どこに送られたか調べて
ほしいんだ。その男の名はボイドだ。ビリー・ボイド、
たぶん正式な名はウイリアムだろう」
(マイクル・Z・リューイン『消えた女』石田善彦訳)
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