国語辞典にも「ぐずついた天気が続く」などの用例が載っていますから
現代では問題ない言い方のようです。
でも、荷風散人が生きていれば叱られます。
グヅツイタ天気といふは如何なる意なるや。愚図々々してゐるといふ語はあれど、愚図ついてゐるといふ事はかつて聞かざる所なり。(中略)いかにも下品にて耳ざわり悪しき俗語なり。(永井荷風『断腸亭日乗』)
荷風散人の苦言は続きます。
気象台の報告如きものは正確にして醇良なる語を用ひざるべからず。
といいながら、散人は「グヅツイタ」と書いていますが、「づ」と「ず」のどちらが正書法なのか愚図な私にはわかりません。
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