2013年3月4日月曜日

わかりやすさということ


税の申告の時期です。記帳説明会が開かれるので聞きに行くことにしました。
その案内状です。

   駐車場は狭あいのため、なるべく公共機関をご利用下さい。

「狭あい」は「狭隘」のことでしょうが、なんでこんな難しい言葉を使うのでしょうか。「駐車場は狭いので」、とか、「車は50台しか駐車できないので」とか、具体的に分かりやすく知らせるべきでしょう。

税務署に行くのは、なぜか緊張を強いられます。このような言葉づかいとあの緊張感は偶然の一致ではないはずです。

 

 これとは逆の体験があります。

大阪の淀川河川敷を走り、なにわ自転車道を走る輪行に出掛けた時のことです。JR新大阪駅の改札口は3階にあります。その案内所で手元の地図を見せてこの場所へ行きたいのですが、と案内を乞いました。すると係りの人はエレベータを指さし、

1階に降りる、その場所から外を見ると○○ビルが見える、
そのビルは見える範囲でいちばん高層である、そのビルと
△△ビルの間を抜けてまっすぐ行くと淀川に出ます。
               (もちろん言葉づかいはていねいでした)

と順を追って教えてくれました。ここまでは普通の道案内ですが、1枚の写真を取り出して「これはエレベータを下りて見える○○ビルの写真です。」と見せてくれました。道案内で今から行こうとする風景を写真で見せられたのは初めてでした(ネットではたまにありますが)。下に降りて見た景色は写真のままでした(当たり前だ!)。その写真のおかげで、迷うことなく河川敷への道をたどることができました。
 
 

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