2012年12月5日水曜日

ツーストライク・ワンボール

あなたは英語で自分の名前をどのようにいいますか。
Taro Yamadaですか、Yamada Taro ですか。

      姓名を逆転表記するようになったのは鹿鳴館時代ではないかという。
     幕末に結ばれた列強との不平等条約を何とか改正するため、
          明治政府は、日本がアジアの野蛮国ではなく、ヨーロッパの列国と同じ
          文明国だと示そうとした。にわか仕込みの欧化を進めた中で、
         自分たちの氏名も向こうの方式に合わせようとしたのではないかと、
          同誌(週刊『アエラ』)では分析している。こんな考えを二十一世紀ま
     で引きずる必要がどこにある。(内館牧子『女は愛で、男は哀で』)

 
201132日朝刊に、甲子園のスコアボードが新調され、
ボールカウント表示が上からBSO の順になったと報じられています。
私は野球にうといので気がつきませんでしたが、
今まではSBOだったのでしょうか。
そういえば日本では「ツーストライク・ワンボール」の語順ですから
従来通りがよいのに、なぜ英語の語順に「改悪」したのでしょうか。


大きな数字1,2345,6789なら左からすぐ読めるのに、英語式の読みにくい
3桁どり123,456, 789を採用しているのと同じ「不都合」です。
「ワンストライク・ツーボール」が定着したのはやはり、
「山のあなたの空遠く」の七五調のためでしょう。

このように英語文化優先の例をならべてみたのは、
前回の「イチ ジュウ ヒャク セン」と同じ線上にあるからです。
これからは、4桁ごとに新たに縦線でも引いて読むことにしましょう。

  46,978,534,816 → 46,978,534,816

書く時にも、4桁ごとにコンマを打ちましょう。

469,7853,4816

しかし、問題が生じます。
確定申告で4桁ごとにコンマを打つと
税務署に書き直しをさせられるでしょう。
これが「法的禁止ではないにしても事実上それに近くさせられている」
という本多勝一氏の指摘通りです。

 異言語間では、読み替え、換算、翻案など当たり前のことですから
グローバル化とどう距離をとるかの考察が必要なようです。
 
 

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