座布団といえばすぐに「笑点」の「座布団2枚!」を思い出しますが、
語学の習得には文化を知ることが大事なので
今回はまじめに座布団がテーマです。
座布団をずらして娘呉れと言う 泉竜一
座布団に父の説教座ってる 浜岡均
座布団がどのような品物かは知っていても、
この2句を味わうには日本の文化に馴染んでいなければできないでしょう。
野暮を承知で解説します。
たとえ進められた座布団でも脇によけて畳に座るのが作法。
お嬢さんと結婚させてくださいと頼みこんでいる様子です。
二つ目の句は家長はいつも座布団―しかも立派な座布団―を敷いています。
背筋を伸ばして腕組みをしている父親が見えます。
茶の間や客間から座布団が姿を消えるとそこにあった権威も消えてゆくのでしょう。
こんなことをいう我が家にも座布団はありません。
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