日本人は七五調が好きだ。好きというよりは
日本人にとってなくてはならないリズムではないでしょう。
何しろ西洋の詩さえ七五調で訳してしまう技巧派国民なのですから。
魚だって五七五が大好きなようです。
屋久杉やとびきりの雨かぶりゐる飛魚や五七五と沖へ飛び
笑いだって七語を踏襲して『ははははハハハ』(永六輔・矢崎泰久著 講談社
文庫)と書名にまでなってしまいます。
五七調は短歌や俳句の韻律だから当然といえば当然。
その音だけを楽しむCMコピーが1969年に大流行しました。
みじかびの きゃぷりてとれば すぎちょびれ すぐかきすらの はっぱふみふみ
万年筆の広告だから「キャップ、書き、文」のくすぐりを入れて大橋巨泉が
笑わせました。テレビで見るたびに笑ってしまいました。意味はないのに意味を捜そうとして、リズムの心地よさに腑抜けにされていました。
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