こんな新聞記事がありました。
道子さんの一周忌の集まりが二十三日、
「道子さんを」でなく「道子さんと語るパーティー」。
娘の存在を過去形にしたくない。
そして百七人の命を無駄にはしない。
安心して交通機関を利用できる社会にするため、
できることを続けようと思う。 (京都新聞)
過去のことは過去形で表すのですが、「道子さんと」と対比させると
「道子さんを」が過去を表わすという指摘にははっとさせられました。
「道子を語る」では過去のことになってしまうというJR宝塚線事故の
ご遺族の無念さが伝わってきます。
父を語り了へて箸とる菊膾 中村若沙
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